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自家製ハーブでハーブティー&うがい薬〈札幌市〉
札幌市にあるガーデン工房いろえんぴつでは、芝などのグランドカバーの代わりにほふく性のタイム(下の画像はタイムロンギカウリス)をお勧めしたりします。
お花も咲くし、年に数回刈り込むだけで芝ほど手がかからないのでとても便利です。

古代エジプトの頃から防腐剤・保存剤としても利用され、中世ヨーロッパでは感染症の予防や防止にも利用されたりと、とても歴史のあるハーブです。
そのタイムの中でも、特に薬効が強いと言われているのが「イングリッシュワイルドタイム(ヨウシュイブキジャコウソウ)」です。
お店では「クリーピングタイム」という名前で売られていることが多いです。
タイムは簡単にうがい薬やハーブティーが作れるのでお勧めです。
【タイムの収穫・乾燥・保存】
タイムの収穫時期は夏の花の時期が一番適しています。
朝露の乾いた午前中に摘み取り、10本くらいの束にして風通しの良い日陰に上向きに吊るして2日ほど干します。
少量なら新聞紙などの上に広げて乾燥させても大丈夫です。
乾燥させたタイムは気密性が高く、光や湿気、ほこりが入らない黒っぽいガラス等の容器に入れます。
消費期限は1年が目安です。ラベルなどを貼っておくと便利です。
【うがい薬・ハーブティーの作り方】
乾燥させたタイムをティーポットに入るくらいの大きさにちぎます。ポットにタイムを入れてから熱湯を注ぎ、蓋をして15分以上おきます。
熱湯600㏄に対してタイムは30gくらいが目安です。
ミネラルウォーターを使う時は軟水を使います。国内メーカーだとだいたい軟水なので、間違いがなくていいと思います。
その後、茶こしでこして出来上がりです。
うがい薬として利用する場合は少し冷ましてから使いましょう。
ハーブティーとして飲む場合は、はちみつを入れると、せき・風邪・のどの荒れにより効果的です。
*作ったうがい薬とお茶はその日のうちに消費してください!
ちなみに味はふつうのハーブティーですが、香りはものすごくイソジンです。
このうがい薬でうがいすると、ものすごく口の中がさっぱりします。
タイムのお茶には、消化促進と二日酔いにも効果があるとのことなので、一度試してみてはいかがでしょう?
参考文献
M.ポルーニン・C.ロビンズ ,1995,『自然の薬箱』,マール社.
レスリー.ブレムネス編,1999,『ハーブ辞典:ハーブを知りつくすAtoZ』,樋口あや子訳,文化出版局.